投稿者「菊地真」のアーカイブ

9月27日 令和元年度現地見学会を開催いたしました。


令和元年年9月27日(金)「岩手県川船断層および秋田県仙北地方の千屋断層の巡検」を開催いたしました。1896年(明治29年)の陸羽地震(M7.2)によって出現した川船断層および千屋断層をテーマに、8月の技術サロンでもご講演をいただいた斎藤勝氏(株式会社ダイヤコンサルタント東北支社長)に現地案内をしていただきました。また、今回は岩手県支部との合同で開催し、東北本部12名、岩手県支部9名総勢21名の参加となりました。
朝8:00泉中央駅前に集合、岩手県湯田インターチェンジで岩手県支部の参加者と合流後に川船断層に関する断層崖を観察いたしました。
最初の見学地である川船断層地震断層跡は、地形の段差や道路の起伏として出現しており、断層であることを示す標柱などもありました。次の見学地では、高下橋から高下川に見られる断層を観察した後に林道を入り、各段丘面上に断層崖が発達している様子を観察しました。今回の巡検では、最も起伏があり移動距離も長いルートとなりましたが、黒墨部会長の喝(?)もあり、参加者は地質屋の基本を忘れずに往路のみならず、復路も観察を怠らずにに歩くことができたようです。
昼食は、湯田駅に近接する湯夢プラザでタックエンジニアリング様が用意して頂いた赤青立体地図を見ながら頂きました。湯田駅は、温泉が併設されていることで有名ですが、今回は残念ながら利用する時間はなく、次回に期待することとしました。
昼食後は、秋田県に入り千屋断層断層崖を観察しました。千屋断層は、扇状地面上に出現しており、断層の連続性を観察できすることができました。坂本東嶽邸内に本年6月1日にオープンした千屋断層学習館は、震災後の東嶽邸の写真や、断層剥ぎ取り資料、地形模型(トレンチ時の状況)などが展示されており、陸羽地震後の様子を知る貴重な資料を見ることができました。千屋断層トレンチは国の天然記念物に指定されていますが、残念ながら現在はシートがかけられ全貌を見ることはできませんでしたが、断層崖は連続して観察することができ、また近傍には看板や標柱があり、トレンチ実施時の状況を知ることができました。
千屋断層では、その他赤倉川北岸の断層露頭や地震断層に子供が巻き込まれ亡くなった花岡山断層崖などを観察しました。岩手県支部の参加者はここで解散となり、東北本部参加者はその後泉中央駅で解散、帰路につきました。
地震断層は、崖となって出現しているだけではなく、起伏としてその形跡を留めるものなど様々であり、比較的新しい地震断層である川船、千屋断層でも、斎藤氏の案内で初めて断層と気づかされる箇所もありました。地震断層の判別は、空中写真による地形判読や現地踏査等により判断され、特に重要な箇所ではトレンチなどの現地調査が行われますが、地形、地質を見る目を養い、経験を重ねることが大切だと改めて感じました。

高下橋から観察される川船断層について議論中。
斎藤氏より川船断層断層崖について説明を受ける。
断層崖を観察しながら、起伏のある山中を移動。
赤沢の断層露頭前で記念写真
千屋断層学習館 
千屋断層トレンチ跡

令和元年8月23日 令和元年度第2回技術サロンを開催いたしました。

令和元年8月23日(金)の18:00より、令和元年度第2回技術サロンを開催いたしました。話題提供は2件で、(株)パスクの利部哲氏には「旧松尾鉱山と北上川の水質」という題目で、旧松尾鉱山の鉱排水による北上川の水質や下流域のダム堆積物への影響についてお話をして頂きました。また、(株)ダイヤコンサルタントの齋藤勝氏には「活断層などを対象としたトレンチ調査の要点」という題目で、主に活断層帯を対象として実施したトレンチ調査の事例につて紹介して頂きました。また、東日本大震災の際に地盤が液状化し噴砂がみられた箇所でのトレンチ調査についても説明して頂きました。齋藤勝氏には、来月実施する川舟断層・千屋断層巡検の案内をして頂く予定です。今回の技術サロンには、講師を含め11名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。