令和4年8月26日(金)18:00より,令和4年度第二回技術サロンを開催いたしました。講師は、斎藤 勝氏(那須野が原経済地質研究所)にお願いし、「井戸沢断層に沿う地変とその現況-特に地震断層の学術的意義と保存に向けた社会的取り組みについて-」という演題でご講演いただきました。
井戸沢断層は、東北日本太平洋沖地震の1か月後に福島県浜通りで発生した地震により出現した断層であり、海溝型超巨大地震に誘発された内陸活断層で、日本列島で初めて出現した正断層型の地震断層であるなどのご説明をいただきました。斎藤氏が作成したルートマップと写真から、杉林や民家を直線的に切断する断層の様子を示していただきました。また地震断層の天然記念物への指定の難しさと登録に向けての運動などのご説明をいただくなど大変興味深いご講演でした。
なお、井戸沢断層付近は9月に予定されている現地見学会の見学地であり、ご参加いただければ本日のご講演でご紹介いただいた地震断層を直接見学することができます。今回は、講師を含め7名に参加していただきました。