技術サロン」カテゴリーアーカイブ

令和6年10月18日 令和6年度第3回技術サロンを開催いたしました。

 令和6年10月18日(金)の18:00より、仙台市戦災復興記念館(第4会議室)にて、第3回技術サロンを開催いたしました。今回は、布原地質調査事務所、布原啓史氏から「東北日本三途川カルデラの地熱地質と資源量評価「TL強度から熱源位置をインバージョン解析する方法」」という演題でお話をいただき、株式会社復建技術コンサルタント二木茂樹氏から「地歴不明の空洞確認へのアプローチ」という演題でお話をいただきました。二木様からは防空壕、亜炭鉱跡地など3事例を紹介していただきました。深度が比較的深く、レーダー探査が難しい区域での電気探査、表面波探査の適用などのお話をいただきました。布原様からは、東北日本の地熱分布の特徴とTL強度分析から熱源位置を想定する方法などのお話をいただきました。熱源位置のインバージョン解析は、立ち入ることが困難な山中に入り、数年をかけて分析に供する資料を採取したことが精度の高い結果を得ることができ、今回の結果へと繋がったとのことです。

 今回の技術サロンには、講師を含め6名にご参加いただきました、ありがとうございました。

令和6年8月23日 令和6年度第2回技術サロンを開催いたしました。

 令和6年8月23日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(研修室1)にて、第2回技術サロンを開催いたしました。今回は、大草芳江氏(特定非営利法人natural science理事、(有)FIELD AND NETWORK取締役、仙台市議会議員)から、「知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造に向けて ~「科学・技術の地産地消」の実現~」という演題でお話をいただきました。大草様からは,『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』をはじめとした科学・技術と社会をつなぐ多様な取り組みの現状を詳しくご紹介いただき,若い方へのアプローチや教育の在り方,将来に向けた今後の施策など,様々な観点で参加者との活発な議論がなされました。非常に有意義なひとときだったと思います。今回の技術サロンには、講師を含め11名にご参加いただきました。ありがとうございました。

令和6年6月14日 令和6年度第1回技術サロンを開催いたしました。

令和6年6月14日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(研修室2)にて、第1回技術サロンを開催いたしました。今回は、株式会社東北開発コンサルタント関口絢子氏から「水力発電ダム近傍における凝灰岩類の岩盤崩壊」という演題でお話をいただき、応用地質株式会社菊地真氏から「6th World Landslide Forum、Italy」の報告をしていただきました。関口様からは、某水力発電ダム近傍で発生した凝灰岩類の岩盤崩壊について、3Dレーザースキャナを用いた現況調査と、崩壊箇所背面からのボーリングによる岩盤評価などの調査事例を紹介していただきました。菊地氏からは、昨年イタリアフィレンツェで開催された第6回斜面防災世界フォーラム(WLF6)と、Vajont(バイオント)ダム巡検の報告をしていただきました。今回の技術サロンには、講師を含め13名にご参加いただきました、ありがとうございました。

令和5年12月8日 令和5年度第4回技術サロンを開催いたしました。

令和5年12月8日(金)の18:00より、仙台市戦災復興記念館(第1会議室)にて、第4回技術サロンを開催いたしました。今回は、株式会社ヨウタ 遠藤眞一氏から「北海道層雲峡の銀河トンネル関連の話題」、東北学院大学工学部環境建設工学科准教授 三戸部佑太氏から「水害を対象とした新たな防災教育ツール開発の試み」という演題でお話いただきました。遠藤様からは、北海道銀河トンネル設計時の話題として、既設トンネルである小函トンネルとの近接施工のお話と、豊浜トンネルに関連するお話をいただきました。三戸部様からは、画像計測や数値シミュレーションの技術を用いた津波や流域治水に関連した防災教育ツールのお話をいただきました。今回の技術サロンには、講師を含め10名にご参加いただきました、ありがとうございました。

令和5年10月27日 令和5年度第3回技術サロンを開催いたしました。

 令和5年10月27日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(研修室2)において、令和5年度第3回技術サロンを開催いたしました。話題提供は2編で、基礎地盤コンサルタンツ(株)の樽石静氏に「宮古島の地下ダム 沖縄 離島での調査ボーリング 紹介」という演題で、宮古島の地質は基盤の新第三紀島尻層群泥岩を第四紀琉球石灰岩が覆っていること、琉球石灰岩を帯水層とし、島尻層群泥岩上面の地下谷地形を利用した地下ダムおよび調査ボーリングについて紹介していただいた。東北ボーリング(株)の菊地真氏には、「地域特性を考慮した脱炭素社会実現への取り組み事例」という演題で、地産地消・脱炭素を目的とした地元産CLT木材の社屋への利用、地中熱ヒートポンプシステム(オープンループ方式及びクローズドループ方式)・屋上ソーラーパネル・蓄電池による再エネ利用についての説明をしていただいた。地質的条件等について、幾つかの調査事例を交えてお話ししていただきました。今回の技術サロンには、講師を含め8名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。

令和5年8月25日 令和5年度第2回技術サロンを開催いたしました。

令和5年8月25日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(2階研修室2)にて、第2階技術サロンを開催いたしました。今回は、大日本ダイヤコンサルタント株式会社 伊藤靖雄氏から「物理探査における解析事例について」、株式会社復建技術コンサルタント 二木茂樹氏から「みやぎ海岸防災林から学ぶ ~再生のあゆみと樹木のこと~」という演題でお話いただきました。伊藤様からは、ヘリコプターやドローンを用いた空中電磁探査の事例を紹介していただきました。二木様からは、防災林の歴史や、緑の堤防の試みなどを紹介していただきました。今回の技術サロンには、講師を含め13名にご参加いただき、本当にありがとうございました。

令和5年6月9日 令和5年度第1回技術サロンを開催いたしました。

令和5年6月9日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(2階研修室2)において、令和5年度第1回技術サロンを開催いたしました。今回は,日本工営株式会社 細野貴裕 氏から「Nダム現場報告」,株式会社ダイヤコンサルタント 小林卓矢 氏から「ダムにおける地質調査事例」という演題でお話しいただきました。お二人とも今まさにダム調査で活躍されている中で,調査段階から施工段階に至る様々な課題に向き合い,解決するため新しい技術を取り入れて工夫されている様子を垣間見ることができました。参加者からも多数の質問,コメントが出されて,大変有意義な時間を過ごすことができました。今回の技術サロンには、講師を含め12名にご参加いただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

令和4年12月2日 令和4年度第4回技術サロンを開催いたしました。

 令和4年12月2日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(2階研修室2)において、令和4年度第4回技術サロンを開催いたしました。話題提供は、山形大学理学部教授の栗山恭直氏に「プラスチックの分類実験とリサイクル」という演題でお話いただきました。数種類のプラスチック小片が異なる液体(水、エタノール溶液、食塩水)中で浮くか、沈むかによる分類実験を2名1組にて実施させて頂きました。その後、写真や映像を交えて、プラスチックのリサイクルについて、詳しく説明して頂きました。今回の技術サロンには、講師を含め9名にご参加いただき、本当にありがとうございました。

 

令和4年10月21日 令和4年度第3回技術サロンを開催いたしました。

令和4年10月21日(金)の18:00より、日立システムズホール仙台(2階研修室2)において、令和4年度第3回技術サロンを開催いたしました。話題提供は2編で、株式会社パスク水質分析センターの利部哲氏には「マイクロプラスチックの国内外の現状」という演題で、マイクロプラスチックとは何か、自然界の排出される量や何が問題になっているか等、具体例を挙げてお話いただきました。次に、東北ボーリング株式会社の菊地真氏には、以前の続編となる「試験孔を用いた地下海水調査(2)」という演題で、海岸近傍の地下から海水に近い塩分濃度の高い地下水を揚水するために実施した調査事例を紹介していただきました。地質条件の異なる場所での揚水時の水温および塩分濃度の測定結果からそれぞれの井戸の特性や違いについてお話しいただきました。今回の技術サロンには、講師を含め9名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回12月のご参加もお待ちしております。

令和4年8月26日 令和4年度第2回技術サロンを開催しました。

令和4年8月26日(金)18:00より,令和4年度第二回技術サロンを開催いたしました。講師は、斎藤 勝氏(那須野が原経済地質研究所)にお願いし、「井戸沢断層に沿う地変とその現況-特に地震断層の学術的意義と保存に向けた社会的取り組みについて-」という演題でご講演いただきました。

井戸沢断層は、東北日本太平洋沖地震の1か月後に福島県浜通りで発生した地震により出現した断層であり、海溝型超巨大地震に誘発された内陸活断層で、日本列島で初めて出現した正断層型の地震断層であるなどのご説明をいただきました。斎藤氏が作成したルートマップと写真から、杉林や民家を直線的に切断する断層の様子を示していただきました。また地震断層の天然記念物への指定の難しさと登録に向けての運動などのご説明をいただくなど大変興味深いご講演でした。

なお、井戸沢断層付近は9月に予定されている現地見学会の見学地であり、ご参加いただければ本日のご講演でご紹介いただいた地震断層を直接見学することができます。今回は、講師を含め7名に参加していただきました。