令和2年12月11日 令和2年度第3回技術サロンを開催いたしました。

令和2年12月11日(金)の18:00より、令和2年度第3回技術サロンを開催いたしました。東北大学大学院理学研究科 附属地震・噴火予知研究観測センター 観測技術部の平原 聡氏と出町 知嗣氏に話題提供していただきました。平原氏には「東北大学の陸域地震観測網の運用について」という題目で、地震・噴火予知研究観測センターの紹介から始まり、地震観測、地震観測点の配置や設置方法、陸域地震観測網の運用方法、臨時地震観測網と今後の課題までお話頂きました。次に、出町氏には「東北大学の陸域地殻変動観測網の運用について」という題目で、地震・噴火予知研究観測センターの前身やその後の歩みから、地殻変動観測の開始、地殻変動連続観測システム(横坑式・縦坑式)の概要、GPSを用いた地殻変動観測システムの概要についてお話いただきました。今回の技術サロンには、講師を含め10名にご参加いただき、本当にありがとうございました。来年度のご参加も是非お待ちしております。

令和2年10月9日 令和2年度第2回技術サロンを開催いたしました。

令和2年10月9日(金)の18:00より、令和2年度第2回技術サロンを開催いたしました。話題提供は2件で、東北学院大学工学部准教授の佐瀬 一弥氏には「安全・安心社会に向けたVR研究の取り組み」という題目で、バ-チャルリアリティ(VR)の意味や仕組みから、VRによる触覚技術の応用例として「水族館のふれあいコーナー」、「脳外科手術シミュレータ」のほか、介護における「排泄ケアシミュレータ」の3例を紹介頂き、津波防災教育・記憶伝承のため、楽しく学べる防災教育として「津波防災まちづくりゲーム」についてお話いただきました。次に、東北学院大学工学部准教授の三戸部祐太氏には「数値計算技術に基づく新たな津波防災教育ツールの開発」という題目で、VR技術と津波数値計算による津波防災ゲームの開発について、と画像解析技術と津波数値計算による津波防災まちづくりゲームについお話いただきました。また、津波シミュレーションアプリ(Android)をインストールしたタブレットを数台持参頂き、実際にアプリを動かして津波対策シミュレーションを体験させて頂きました。今回の技術サロンには、講師を含め9名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。

令和2年9月11日 令和2年度研修会を開催いたしました。

令和2年9月11日(金)の15:00より、令和2年度研修会を開催いたしました。講師は、三浦哲氏(東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター センター長、東北大学災害科学研究所(兼務) 教授)にお願いし、「蔵王山の最近の火山活動」という演題でご講演頂きました。内容は、日本を含めた全世界の火山の分布、日本列島の火山の成因等の基礎的なお話から始まり、日本にある活火山に対する火山活動の観測・研究、特に蔵王山の地震活動と火山性地殻変動の観測結果やマグマ溜まりの規模や存在深度に至るまで広くお話しして頂きました。また、地下深部からのマグマの供給に関するお話は非常に興味深いものでした。本研修会には、講師を含め17名に参加して頂きました。

令和2年8月21日 令和2年度第1回技術サロンを開催いたしました。

令和2年8月23日(金)の18:00より、令和2年度第1回技術サロンを開催いたしました。話題提供は、NPO法人 natural science 理事の大草 芳江氏に「知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて ~科学・技術教育の実践と問題意識~」という題目でお話いただきました。最初に、ご自身の子供のころからの体験を交えて「学都 仙台宮城 サイエンスデイ」開催までの経緯やご苦労について話されました。次に、科学・技術の地産地消として、東北大学や東北学院大学の大学生が、センサーを用いたアプリケーションを提案し試作した成果を競う国際コンテスト「第8回国際イノベーションコンテスト(iCAN’17)世界大会」において優勝並びに第3位に入賞を果たしたことを話され、優勝作品である「『Self neck corrector』をメガネに装着することで現代病「ストレートネック」を解消」するアプリについて説明していただきました。今回の技術サロンには、講師を含め12名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。

令和2年度 日本技術士会東北本部応用理学部会       年次大会と特別講演

2020年5月29日 @14:00-17:00

仙台市戦災復興記念館 4F研修室(年次大会、特別講演とも)

〒980-0804 宮城県仙台市青葉区大町2丁目12-1

連絡先:日本技術士会東北本部

TEL022-723-3755

Eメ-ル(tohokugijutushi@nifty.com)

 

①令和2年度 年次大会:14時~14時50分

会員のみ

②特別講演:15時~17時

演題:未 定

講師:未 定(応用理学部会幹事等)

会員以外も聴講できます。定員60名

③意見交換会:未 定(例年は、17時15分~19時15分)

 

 

 

 

令和元年12月13日 令和元年度第4回技術サロンを開催いたしました。

令和元年12月13日(金)の18:00より、令和元年度第4回技術サロンを開催いたしました。話題提供は、鹿島建設(株)東北支店の加納 実氏に「東日本大震災 渾身の未来へ」という題目で、応用理学部門の技術士としての社会貢献、蒲生北部地域での復興関連業務、LCWS2019、次世代放射光、福島ロボットテストフィールド(福島イノベーション・コースト構想)、宮城県広域防災拠点構想、土木建築情報学国際会議ICCBEI2019等、非常に多岐に亘る範囲のお話をして頂きました。今回の技術サロンには、講師を含め10名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。

令和元年10月11日 令和元年度第3回技術サロンを開催いたしました。

令和元年10月11日(金)の18:00より、令和元年度第3回技術サロンを開催いたしました。話題提供は、(株)オオバ東北支店の齋藤 明氏に「復興の取り組みと昨今の法体系に関する考え」という題目で、災害に対する事前復興計画の必要性や地域や都市の人口減少に対する考え方、技術士ほか士業のかたとの災害時の連携等について、ほか大変興味深いお話をして頂きました。今回の技術サロンには、講師を含め9名にご参加いただき、本当にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。

9月27日 令和元年度現地見学会を開催いたしました。


令和元年年9月27日(金)「岩手県川船断層および秋田県仙北地方の千屋断層の巡検」を開催いたしました。1896年(明治29年)の陸羽地震(M7.2)によって出現した川船断層および千屋断層をテーマに、8月の技術サロンでもご講演をいただいた斎藤勝氏(株式会社ダイヤコンサルタント東北支社長)に現地案内をしていただきました。また、今回は岩手県支部との合同で開催し、東北本部12名、岩手県支部9名総勢21名の参加となりました。
朝8:00泉中央駅前に集合、岩手県湯田インターチェンジで岩手県支部の参加者と合流後に川船断層に関する断層崖を観察いたしました。
最初の見学地である川船断層地震断層跡は、地形の段差や道路の起伏として出現しており、断層であることを示す標柱などもありました。次の見学地では、高下橋から高下川に見られる断層を観察した後に林道を入り、各段丘面上に断層崖が発達している様子を観察しました。今回の巡検では、最も起伏があり移動距離も長いルートとなりましたが、黒墨部会長の喝(?)もあり、参加者は地質屋の基本を忘れずに往路のみならず、復路も観察を怠らずにに歩くことができたようです。
昼食は、湯田駅に近接する湯夢プラザでタックエンジニアリング様が用意して頂いた赤青立体地図を見ながら頂きました。湯田駅は、温泉が併設されていることで有名ですが、今回は残念ながら利用する時間はなく、次回に期待することとしました。
昼食後は、秋田県に入り千屋断層断層崖を観察しました。千屋断層は、扇状地面上に出現しており、断層の連続性を観察できすることができました。坂本東嶽邸内に本年6月1日にオープンした千屋断層学習館は、震災後の東嶽邸の写真や、断層剥ぎ取り資料、地形模型(トレンチ時の状況)などが展示されており、陸羽地震後の様子を知る貴重な資料を見ることができました。千屋断層トレンチは国の天然記念物に指定されていますが、残念ながら現在はシートがかけられ全貌を見ることはできませんでしたが、断層崖は連続して観察することができ、また近傍には看板や標柱があり、トレンチ実施時の状況を知ることができました。
千屋断層では、その他赤倉川北岸の断層露頭や地震断層に子供が巻き込まれ亡くなった花岡山断層崖などを観察しました。岩手県支部の参加者はここで解散となり、東北本部参加者はその後泉中央駅で解散、帰路につきました。
地震断層は、崖となって出現しているだけではなく、起伏としてその形跡を留めるものなど様々であり、比較的新しい地震断層である川船、千屋断層でも、斎藤氏の案内で初めて断層と気づかされる箇所もありました。地震断層の判別は、空中写真による地形判読や現地踏査等により判断され、特に重要な箇所ではトレンチなどの現地調査が行われますが、地形、地質を見る目を養い、経験を重ねることが大切だと改めて感じました。

高下橋から観察される川船断層について議論中。
斎藤氏より川船断層断層崖について説明を受ける。
断層崖を観察しながら、起伏のある山中を移動。
赤沢の断層露頭前で記念写真
千屋断層学習館 
千屋断層トレンチ跡

最近の研修会

令和5年度
2023/7/7 仙台メディアテーク7階 スタジオシアター

斎野裕彦氏(日本災害・防災考古学会副会長、元仙台市埋蔵文化センター)     「弥生・平安時代の自然災害と防災・減災 ~考古学から見た先人の知恵~」

令和4年度
2022/7/22 日立システムズホール仙台  研修室2

土屋範芳氏(東北大学大学院環境科学研究科 教授) 「超臨界地熱資源の地質モデルと探査」

 

令和3年度
2021/9/17 エルパ-ク仙台 (141ビル)セミナ-ホ-ル1

吉川謙造氏((株)ダイワ技術サ-ビス):「人新世を生きる~(完新世はおわった?)」

最近の見学会

令和5年度 2023/9/29

テ-マ:ゆざわジオパークの関連施設・現地の見学

場 所:湯沢市

案内者:伊藤健太郎氏(湯沢市ジオパーク推進協議会)

   :沓澤 均氏(ゆざわジオパークガイド) 

 

令和4年度(2022/9/29~2022/9/30)

テ-マ:福島県井戸沢断層・湯ノ岳断層およびいわき市周辺の災害現場の巡検

場 所:福島県いわき市

案内者:齋藤 勝氏(那須野が原経済地質研究所)

   :新田 邦弘氏(株式会社 地質基礎)

 

令和元年度
2019/9/27  

テ-マ:岩手県川舟断層および秋田県仙北地方の千屋断層などの巡検

場 所:岩手県和賀郡西和賀町および秋田県仙北郡美郷町

案内者:齋藤 勝氏((株)ダイヤコンサルタント)